Naoko Spot Light

今週のスポット・ライト


6月 21日バージョン

ハレー彗星 to バリ part 3



 

 1986年 4月11日 〜 14日  まず肉限で見ると、まわりにフワーッと綿がかぶっているんです。 望遠鏡を通すと、尾が短く見えて…。 状況的には天の川があって、それに南十字星がかかってて、ハレーはそのそばの さそり座をゆっくり通過しているわけです。 ただ、よく見るハレーの写真ってサーッと流れて写っているから、流れ星の イメージが強いと思うんですけど、地球から見ると、 ゆっくりゆっくりと流れているんです。でも望遠鏡で位置を合わせといて、 少したってまたのぞくと、他の星はそんなに動いてなくても、 ハレーの動きはやはり早いんですね。ああ…もう本当に感動しました。 それから滞在中は、昼は撮影をして、夜はみんなで天体観測隊員になって、 夜中じゅう、ずーっと星を見てました。飽きないんですよね、不思議と。 最初は見上げてて、首が痛くなっちゃったから、次の日からはバスタオルを敷いて、 みんなで寝そべって見てました。 その丘の上ってね、けっこう湿ってるから、バスタオル敷いてても背中がジメーッと してくるんです。でも、星見てるとそんなこと全然気にならないの。 とにかく数えられないし、散りばめてて、星が束になってるんですね。 私の歌で「星屑シネマ」ってあるけど、あぁ星屑ってこういう状況のことを言うん だろうなって、改めて納得させられました。 それに、星と私のいる距離って、何万光年もあるはずなのに、手を伸ばせば星が 取れそうな感じなんですね。遠くて近くに感じる空間…不思議でした…。 そして宇宙って、偉大であって、やさしくて、でも怖いものも感じて…。 そうそう、ハレー彗星が不吉な星であると信じているのは、バリ島の人だけじゃ ないですよね。星の動きでものごとを判断する人たちや、宗教心の強い人たちは、 そう信じているようです。 私は…と言えば、古くからの言い伝えの中でも、いいことは信じるんですけど、 不吉とか悪いことっていうのは、信じたくないんですね。 調子いいかもしれないけど。 だから76年ぶりに地球にやってきたハレーに、「Welcome!」 って言いたかったんです。 出発の日が遅れたり、ハレーと火星を間違えたりと、アクシデントだらけの 旅でしたが、毎晩宇宙と接して、いっばいのエネルギーをもらったような気がします。 とてもステキなハレー彗星体験でした。 できるなら、76年後にもう一度、ハレーを見たいけど、こればっかりは無理かな。