Naoko Spot Light

スポット・ライト


109バージョン

対談 マリーン



 

 1989年9月 河合 初めてあったのは、5年くらい前かな。いつも,テレビ局なんかでは挨拶するくらい    で、ゆっくり話す機会が全然なかったから、今回、ぜひ合いたかったんですよ。 マリーン  でも会わなくても、心が通じてるみたいな感じがするね。 河合  目の前で言うのも照れちゃうけど、マリーンの雰囲気が好き。なんかホッとするの。 マリーン 本当? 奈保子ちゃんはすごく大人っぽくなったね。 河合 そうかなあ。自分では全然変わらないような気がするけど。 マリーン 4年くらい前に会ったときいちばん”変わったな”と思った。 河合  じゃあ、20歳か21歳くらいのころだ。その年頃って変わりやすいのかもね マリーン  ところで、どう? いま忙しい? 河合 いまレコーッディング中なんだけど、今回はけっこう一ヶ月半くらいかけて、    集中してやっているから、じっくり進められているよ。 マリーン そう。私も最近、時間かけてやるようになったの。前は2週間で、全部やってたのよ。(笑) 河合  エ〜ッ!すごい早かったんだね。 マリーン いつもそうだったから、早いって感じなかった(笑)。 河合  私も昔は、1年に3〜4枚アルバム出してた。1年中レコーディングしてるみたいな感じだったよ。 マリーン もし私が奈保子ちゃんだったら、死んでたな。レコーディングって嫌い(笑)。 河合  エ〜ッなんで? マリーン 私、陽のあたらないところってダメなのね。 河合  わかる。わかる。私も嫌い。1日〜2日あけてやるといいけど、毎日は疲れるだろうね。 マリーン うちのレコーディング・スタッフが真面目なんだ、これがまた(笑)。      冗談も言えなくなっちゃう状態になる。おいしい空気を吸いに外に出ようと思っても、      なんか悪いような気がしちゃう。どうしたらいいのかなっと思うよね。      じっとしてると頭がボ〜ッとしてくるから、そんなことしているんだったら、      外で本でも読んでた方が、勉強になると思うな。 河合 私は波があって、レコーディングの最中でも、気分が乗らな    いときがあって、そういう日はなにをやってもダメなのね。    人にあって、変な空気を感じさせるのもイヤだから、そういうときは一人でいたいと思っちゃう。 マリーン そうだね。あと、一人煮詰まっている人がいると、みんなそうなちゃうから、明るくしよう、      明るくしようって思っちゃう。 河合  そうそう。 マリーン でも、それで冗談行ってたら、誤解されたことがあるの。”なにも考えていない”と思われちゃって(笑)。 河合  噛み合わないときってあるよね。でも、いやな雰囲気をそのままにしておくのもいやだよね。 マリーン 奈保子ちゃんはストレスたまらない? 河合 あまりないな。でも、よく人に”気を過ぎじゃない”って言われる。私はそう思わないんだけど、    人と会ったときに、疲れた顔をするよりも、楽しい会話したいし、楽しく時間を過ごしたいと思うの。    たとえば、前日あまり寝てなくて眠たくても、あとで”ああよかった”と思える時間を過ごしたい。    それが気を使っているように見えるかもしれない。 マリーン  私と奈保子ちゃんてそういうところ似てるね。あと、こうしなさい、       ああしなさいっていわれるのもイヤじゃない? 1から10までやることがあるとしたら、       1と5と8のポイントだけを教えてくれれば、あとは自分でどうしようか考えるもの。       そういうやり方が好き。 河合  同じ!ある程度ヒントをくれて、あとはトライさせてほしい。いまレコーディング中のアルバムは、     ミッキー吉野さんがアドバイサーとしてブレーンの中に入ってくれてるんだけと、私の知らないことも、     いろいろヒントを与えてくれるの。そこで、考えさせられるわけ。     で、このリズムだからこういう雰囲気かな、とか。     それをやってみて新しい自分が見えればラッキーだし。 マリーン  そうだよね。だから私はアイドルが向いてなかった。ここだけの話だけど(笑)。 河合  私も、アイドルを意識して歌手になったわけじゃないのに、自然とそういうポジションにいたでしょ。     小さいころからとにかく音楽が好きで、何でもやってみたくて、でも音楽的なことは何もわからなかったの。     だから、与えらあれた曲を歌ってた。そのときはそれで良かったと思うんだけど、5年目くらいから     少し、まかされたりして、いい意味で触発されて、     それから”もっといろんなこともやれるような人になりたい”って思うようになったの。     で、とってもいろんな曲を聴くようになったのし、レコーディングも、     自分のライフ・ワークの一部として、やれてる気がするの。 マリーン  そういうのすごいステキだね。 河合  そういうことがあって、変わってきたんだと思うんだけど、写真を撮るときにも、     スタジオじゃなくて、空が見えたり、空気が感じられる場所がいいの。 マリーン  私もそう。写真の表情を見ると外で撮った物の方がいいの。 河合  ニュー・アルバムの「STYLISH」のジャケット、マリーンっぽくていいね。     ヨットハーバーなんかあって、すごいステキ。 マリーン  ホント?聴いた? 河合  聴いた。カッコイイ!夏を意識してるみたいだけど、”暑い夏”っていうより、     サラッとした”涼しい夏で、夏から秋へも聴けてホッと出来るような感じだね。 マリーン  嬉しい!今回、玉置浩二さんに書いてもらった曲に、自作の詞を付けたの。       次は、バハマみたいなきれいなところでレコーディングしたいと思ってるの。 河合  いいよねぇ。 マリーン  奈保子ちゃんもそうだと思うんだけど、歌が大好きでこの世界に入ったわけでしょ。       だから、自分にいつもに余裕を与えて、大きい気持ちで入られるようにしなきゃいけないわけじゃない。       そうしないと、好きな歌なのに、ステージで立っても”これが仕事だ”っていうふうになったら、       終わりだと思う。で、私は日本に来て10年でしょ。毎日日本人と一緒にいると、       外人の良さとかフィーリングを忘れそうになるの。       日本人になっちゃうのよね。だから、年に二回必ず外国にバケーションに行くようにしているの。       音楽的にも説明できないような外人のフィーリングがあるでしょ。それを忘れない為にも。       ところで奈保子ちゃんのアルバムは、いつ出るの? 河合  11月の予定なの。音録りはアメリカでやって、歌入れは、ミッキー吉野さんのスタジオでやっているからなの。 マリーン  そうしよう。もし、ヴォーカル録りのとき、どういうふうに歌ったらいいか迷ったら何でも聞いて。       私は楽器も何もできないけど、歌ならアドバイスできるから(笑)。 河合  是非、相談にのってね。